maguro_ryo’s blog

だいたい20歳の人間がだいたい適当に書くやつです

みんな丁寧にしてくれてありがとうって思うから、わたしも丁寧に「ありがとうございましゅ」って言うんだよ。お仕事なのにそんなに優しくできるのすごいって思って、「ありがとうございましゅ」って、ちくっとするからね〜って言って、わたしに何かを禁止して、「ありがとうございましゅ」、わたし別に疲れてなんかない、スタッフの人たちが朗らかに談笑してるのを見て、すごく嬉しくなって、黄色いバスに乗って、そういえば耳鼻科に行った時も、「イヤホンと耳かきはしちゃだめです」って禁止されて、わたしはルンルンでヘッドフォンを買った。

緊張の日

私が目を開けたらそこは暗いミニバンの後部座席だった。運転席と助手席にはグレーの混じったようなトーンの服を着た人が一人ずついて、私の様子を気にしていたのかいなかったのか、私はそれを気にする暇がなかった。目を開けたらすぐに、意識が立ち上がった。それでなぜか「やらなければならない」と思って、手に持っていた拳銃で右目を撃ち抜いた。

 

私は追われていて、次のシーンでは宙に浮きながら必死にワセリンを買おうと探していた。街は私の育った街に酷似していて、電線がいい高さにあるせいで、宙に浮くその浮き具合が難しく、私は手加減した。ワセリンはどのコンビニにも売っておらず、最後には、ドラッグストアの地下に降りた。追手は追っていた。私は地下カウンターにいた二人の薬剤師にワセリンを頼み、やっと喉の奥に塗ってもらい、追手が来るのでカウンターの中に隠れた。肉体だけを隠して、たましいはカウンターに立った。追手が私を探して降りてくる。私のたましいが、薬剤師の横に立ち並んで、「私の肉体はどこにもいません」と、話す。

つらい

私の大好きな人がずっと遠くの場所でパンセクシュアルについて話しているのを毎回嬉しく思うのにやっぱりその話にはツッコミどころが沢山あって、パンセクは快楽主義者のことではない、マックスがたまたま二つの性質を持っていただけで、と言いたいのに言う宛はない。役者はその役と時間を重ねるから、やっぱりこういう社会的でもあるテーマについて、主観的にならざるを得ないのだろうか、私はいつまでも傷つき続ける、また同じ話題が出たらきっと、太ももに力を込めて、息を浅くしながら耳を緊張させるだろう、傷つくたびにどろっとした鉛が、パンを食べすぎた後のように太ももの熱に変わる。私はただあなたのことが好きで、大好きで、でも決定的に、遠い。遠いということは対話ができないということで、だから一方的に傷つけ合い続ける。修復の余地が限りなくないに等しい。生きていない関係性でも、これがなければ生きていけないと思うほど、精巧につくられている。

年金と社保と歯間ブラシ

この先あと数十年生きるんだよそのためにキャリアの計画とかスキルアップとか考えようねと言われても私が私のままこの先あと数十年生きるらしい前提が全く信じられないし生きないといけないとしたら絶望に近い/何の期待も希望も楽しみも意欲もないので例えば30歳のときに何をしていたいか〜と言われても現実味のある想像が本当に何にもできない/来年度から始まっていく人生は既に私のものではなく社会の要請による別の人生の捻出に思える/今も自分の人生として生きているきは殆どしていない