新しく
うまれかわるその姿にミニチュアのコスモスが溢れて泣き出す。ポシェするっていうのはどういう意味か、毒にも薬にもなる朝と昼と夜が私には少し遠くに転げている。例年なら鉛筆が走り出した爪先に、竹輪の影がさす。元々の笑顔はあなたの笑顔ではなく、元々の顔はあなたの顔ではなく、フィリピンバナナが高いスーパーのある街に住み続けることができない。酢飯のにおいが立ち込めている。
黄砂
の溢れる街でならきっと会えると思ったのに、いつまでも砂は降らず、彼方の馬鹿でかい生姜だけがこっちを見ている
ギ
「望んだことが間に合わなかった」という人の痛々しい微笑みが一番苦手、そんなもんは、元来至る所に備わっている矛盾の装置を一気に起動させてしまうような究極の大自然。そんなもんは、そこに存在していた方向(契約/モラル)がすれ違って破滅するような究極の大災害。私が目の前の水溜りにスマホを落とさないで維持しているのも、私が目の前のお前を殺さずに維持しているのも、別にそんな物理法則はなかったはずで、なんなら物は落ちるべきだし、お前を殺す手立てだって無数にあるはずだった。私はそういう自由が一番苦手で、だからこそフェティッシュなものとして希求している。演劇であっても、美術であっても、詩であっても、なんでも。
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そういうわけで、私が芸術と学問に同時に惹かれることは説明できる。元来至る所に備わっている矛盾の装置を、触感化するのが芸術であり、元来至る所に備わっている矛盾の装置を、人々がどう扱おうとしてきたかについて学び、これから最大限整頓するためにどうしたらいいかを思考するのが学問である。「文学のふるさと」を私なりに飲み込むと、坂口安吾が文学のふるさとに帰ることが大人の仕事ではないと言ったことは、まさに元来至る所に備わっている矛盾の装置を、それそのものの状態として野放しにするのが大人の仕事ではないということだ。それがなぜか? は難しい。おそらく、人間が言葉をもって団体で生きることをどこかの段階で選んだから。なぜ選んだか? はもっと難しい。たぶん、その方がいい感じ〜と思った人が多かったから、雰囲気としてそうなってきただけだ。過去の地点をどうこうこねくりまわそうという足掻きは不毛である。過去は印象であるから、今どうしたいかを考えるにとどめる方が楽だ。
話が逸れたが、とどのつまり、私はせめて幸せでありたい。ここで言う幸せとは、元来至る所に備わっている矛盾の装置に触れることと、それを整頓してなんとかやり過ごそうとすることの、釣り合いが取れている状態である。どちらが欠けるのでもいけない。全てを完全に整頓しきれると考えることも、全ては矛盾の意思のままにあるべきと考えることも、同じくらいに役に立たない。なぜなら、矛盾するところに存在のうまみがあり、整頓するところに存在の快復があるからである。芸術と学問は、せめて幸せであるために、私たちが今日まで生きてきた不遇に反抗する手立てである。
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そうはいっても、エネルギーは限られていて、私はもう布団にくるまって眠ってしまいたいので、寝ます。おやすみ。
あから
あしたの朝にたくさんのばいばいを枯らしてゆく目があさようおはいおマーマレードのみずみずしい黄いろとあみかけのくつをおいた右手の爪のかたい赤の新しい風による遭難を見ている。真剣な土のからつきから文化を創造したパターンでインクの少ないゲルペンでは書けないタイプのタイポグラフィ。
ピンボールとは何かを考えるときの同意のあいづちがパラレルな世界線への落下を助けて進んでいく。先に述べた気の強さは特有のミソだけれども、中学生の人間が何を言おうとしたかが最も確かな日々のこと。かなしくなったらかなしめばいいとか。みなみへとんでゆく爪きりのはためきをさらなる生活のゆくえとしてながめ、なみだをながすとき触れているやわらかな冷たさにゆだねている。
マックのポテト
を母親にぶち撒けられる。わたしは目を合わせず、自分の身体に散らかったポテトをひとつずつ食べる。母親が見ている。わたしは席を立たない。
レイプクライシスセンターのパンコーナーで美味しそうなパンを選んでいるのに、外が団体観光客でうるさい。思わず怒鳴る。静かになる。
マックに入ろうとなって、家族が、すでに他の人が座っている席を追い出して座り始める。思わず怒鳴る。訳がわからないと叫ぶ。
弟が1mくらいの発達に戻っている。
もうよく思い出せない。
思い出したことがある。
ヨが幼い頃に描いていた絵を見せてくれた。どれもすごく上手だった。書き初めじゃなくて、イラストの大会があったのだと言っていた。それから、赤子を二人であやし、あいみみのイヤホンで一緒にヨのラジオを聞こうとした。ヨは微笑んで目を合わせてくれた。幸せでならなかった。
求人
世の中には求人サイトに載らない求人がたくさんある。
天気がいい!!!!!!!!
天気がいい。まじで。