maguro_ryo’s blog

だいたい20歳の人間がだいたい適当に書くやつです

n=他力本願

ずっと死にたいと思っている。ずっと死なないでいる。自殺の報せに嫉妬を覚え、つらいと喚く声には苛々する。抜け駆けは卑怯だ。お前が死んだせいでおれはますます死にづらくなったじゃないか。自殺するなら真空でしてくれ。媒介に触れながら勝手に死なないでくれ。皺が寄って来る。自殺するから真空にしてくれ。媒介と隔絶させてくれ。何の起伏も必要ない。試し行動も当てつけも復讐もどうでもいい。ただ早く圧倒的な暴力で諦めさせてほしい。ぬてらぬてらと生きてしまうから、お金がほしいとか思ってしまうから、何かしらを望むことを完全に辞めさせてほしい。真空にしてほしい。穴も輪郭もない真空がいい。死ね。願望ばっかり並べてつらいつらい喚くな。ぜったいに大したことない。ぜっっったいに。ぜったいという言葉を使う時はそこに私的怨念が込められているものだ。ぜっっったいに大したことない。だって健康だ。おれは健康だ。健康はいつでも尻を叩く。しゃがみ込むことを許してくれない。よく浸るためには、多少不健康でなければいけない。それでお酒や煙草や色々がある。食べ過ぎたり、食べなさ過ぎたり、散財したり、耳垂れが出るまで耳掻きしたり、巻き爪になるまで爪を切ったりする。きたない爪の手を見つめ続けると精神とこの手が繋がっているということが信じられなくなってくる。血管が皮膚から透けて見える度に、掻き切る妄想をして、痛いのかが分からなくて、でもついぞ実行できない。死にたいとか言っておいてこんなもんかと思う。こんなもんか。酒に酔って人に電話をかけて泣いて泣いてもうだめだと訴えても、結局丁寧に通話終了の挨拶をしてスマホを充電する。とにかく金がない。金が必要で、金さえあればまあまあ楽しそうだと思う。